どっちつかずなボクら

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URL: http://www.youtube.com/watch?v=Z8vUOPOG9cc

お気に入りの曲: 未完成交差点
       

Barbarian On the Groove時代から同人音楽・PCゲーム界隈で常に存在感を放ってきたbassyさんの全力投球を感じる、新進気鋭のユニット「にゃーろんず」。
ピアノの入った爽やかなポップスや和風ロック、古くはウサギキノコ「eclipse」などにも見られる作風の手広さに定評のある氏だが、「にゃーろんず」においてはエレクトロポップ方面に重点を置いた音作りをされている。
昨年bassyとchika(仮)として制作された「ニューロンの宴」で提示され、前作「月曜日はどどど」によって一気に広がりを見せたにゃーろんずのサウンドが、今作の「フィクションにはなれない」ではボーカルにオートチューンを用いるなどの実験的な試みもあり、さらに洗練され深みを増したように感じされた。
持ち前のポップさ+EDM、とりわけフューチャーベースのような要素の加わったサウンドと、ボーカルchikaさんのアンニュイさ溢れる歌声と脱力系かつ共感をくすぐられる作詞の相乗で、「っぽい」の域を遥かに越えた、「今」のシーンに食って掛かるようなキャラクターが、3作目にして確立されつつあるように思える。


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