ルールブルー

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投稿者: abs_tra

URL: https://youtu.be/K5nvxldflTo

お気に入りの曲: dawn
       

『まどろみの夜明け 世界は青色だった―』
夜明け前に世界が青に染まる瞬間、”ルールブルー”を如月梢さんが歌い描く一作。

女性ボーカリスト・如月梢さんの個人サークル「priere*」の2ndミニアルバムが、今回紹介するルールブルーだ。
如月梢さんはユニット活動を色々展開されており、筆者は高橋そらさんと組んでいるユニット・Bouquet*の『うたう少女のグリザイユ』をApolloでフラッと買ったのが、本作を知るきっかけとなった。

そして、このルールブルーは2018年春M3で私が手に取った作品のうち最も衝撃を受けた作品で、なんというかもう(((如月梢さんを知ってる人はもちろん、知らない人も綺麗な特設サイトをとりあえず開いてくれ〜〜〜)))という露骨な思いから投稿レビューをしようと思う。

……この作品に衝撃を受けた理由は、一曲目『dawn』にある。
イントロはステレオ感、音場の広いメロディからふんわりと深夜の世界がはじまり、そこに如月梢さんの優しい歌声が静かに乗せられ……まどろみながら夜明けに向かう。
「まどろみの中 夜明けを待つ」というフレーズが一番、二番、……と繰り返されるのがとても心地よく、このフレーズを聴いていると頭の中にジャケット絵の光景の前兆がふっと浮かぶような気がする。そんな4分40秒の中で、ゆっくりゆっくりと世界が変化し時が経つ描写に、静かにエモーショナルを感じるのではないだろうか。
近年のみんなのうたに入っていても何の違和感もない優しい曲だと思う。

続く二曲目は、『ルールブルーの約束』。
インパクトの塊であるストリングスとピアノがぶつかるような激しい旋律により、目の前の光景は急変化する。
……一聴して、表題を冠するこの曲が始まった瞬間に夜明けが訪れ、ルールブルーに染まったんだなと感じる一曲。
如月梢さんの若々しい力強さと大人っぽさを両立した歌声、そしてそのバックコーラスには迷いなく突き進むような思いを一貫して感じる、心を惹きつけるキャッチーさすごい。
何よりも、一曲目『dawn』から曲調は激変しているのに、聴いていて聞き疲れしない魅力がある。それはこのアルバムのコンセプトならでは、ルールブルーは一瞬であるからこそ美しく、そこに終わらない約束を強い意志で込めるのかな、と思ったり。

三曲目は『アカボシ』。たぶん漢字で書くと明星、みょうじょうじゃないよ。
夜が明けて自分自身を見つめ直し、視界も心境もゆっくり光が差しはじめる。このアルバムの終わりであり、新たな物語の始まりも感じる1曲。
1曲目に近いゆったりと過去を振り返るような曲調であるが、歌声やメロディーの雰囲気からは2曲目を経た後の意思の強さを感じるだろう。
歌詞の「私の声はちっぽけで 世界は変わらないけど」というシーンには、如月梢さんの歌声は筆者がこの怪文書を書くに至る程の惹きつける力があるぞと訴えたい。

アルバム全体を総じてとても聴き心地がよく、とくに2曲目『ルールブルーの約束』は初聴で人を惹き付けるキャッチーな完成度の高さで万人に薦められる作品であると思う。
ミックス・マスタリングの仕上がりといった音質面も綺麗……伴奏の音場の広さ力強さだけでなく、それに負けず埋もれずにボーカルに存在感があるバランスが良い。

そして最後に、ホームページもデザインが美しくオシャレなので、興味の湧いた人は是非一番下まで見て欲しい。
http://kisskz.com/sp/lheurebleue/
ジャケット絵の女の子がちょっと泣いてるのがかわいい。

CD情報:ルールブルー/歌唱3曲+インスト3曲/M3-2018春初頒布/2018年音けっとinなんば/


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